COINSシンポジウム2019 人工知能x情報科学

人工知能の様々な分野で活躍されている気鋭の講師陣を学内外からお招きして,最新動向はもとより,今後の学びや研究に向けたメッセージ
などをお話頂こうと思っています.今後の皆さんにとって参考になること請け合いです.つくばには少し早く戻ってきて,ぜひ参加しましょう.

開催日時

  • 9月30日(月) 9:50~17:00

場所

  • 3A204

事前登録

会場の都合上,manabaからの事前登録にご協力ください.

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COINSシンポジウム2019 (人工知能x情報科学)

講師の皆様には当分野における基本技法から最新動向,さらには今後に向けた学生へのメッセージなどを熱く語って頂きました.80名以上の参加者は大いに刺激を受けました.講師の皆様,参加してくれた学生諸君,ありがとう御座います.

情報科学類長 亀山幸義

開催世話人 福井和広

プログラム

  • 9:50 はじめに

亀山幸義 情報科学類長

  • 10:00~10:40 講演1

前田 賢一(フリーランス・コンサルタント,元東芝研究開発センター技監)「人工知能の基礎(ニューラルネットワークと部分空間法)」

  • 10:40~11:20 講演2

福井和広 (筑波大) 「高次元空間の面白さ・不思議さ」

  • 11:20~12:00 講演3

岡 瑞起 (筑波大) 「ウェブの生態系 ~ウェブサイエンスと人工生命の視点から~」


  • 昼食 (12:00-13:00)


  • 13:00~13:40 講演4

片岡 裕雄 (産総研) 「コンピュータビジョンによる画像/動画像認識」

  • 13:40~14:20 講演5

馬場 雪乃 (筑波大) 「ヒューマンコンピュテーションとクラウドソーシング」

  • 14:20~15:00 講演6

山口 修 (東芝) 「人物認識技術とその応用事例」

  • 15:20~16:00 講演7

飯塚 里志 (筑波大 ) 「深層学習による動画像処理」

  • 16:00~16:40 講演8

佐久間 淳 (筑波大) 「安全・安心な人工知能を目指して」


  • さいごに(写真撮影) ~17:00


各講演の概要

前田 賢一(フリーランス・コンサルタント,元東芝研究開発センター技監)「人工知能の基礎(ニューラルネットワークと部分空間法)」

【概要】人工知能の歴史は,ほぼコンピュータと同じぐらい長い.その歴史の中で,最近はニューラルネットワーク(特に深層学習)による人工知能がめざましい成果を上げている.講演では,歴史的な話から最近の考え方までを俯瞰し,ニューラルネットワークの基本的な思想をやさしく説明する.

福井和広 (筑波大)「高次元データ空間の面白さ・不思議さ」

概要:機械学習や深層学習など,最近の人工知能を支える基盤技術では,データは高次元ベクトル空間でベクトルとして表される.しがって高次元ベクトルの解析が不可欠になる.しかしながら,悲しいかな,人間は3次元までしか認識できない.そこで数学の出番である.線形代数を例に取りながら,如何に数学が役に立つかを紹介する.

岡 瑞起 (筑波大)「ウェブの生態系 ~ウェブサイエンスと人工生命の視点から~」

【概要】ウェブが出現して四半世紀が経ち,人々の生活に欠かせない社会・経済インフラへと発展し,人々の生活のさまざまな在り方を大きく変えてきた.講演では,ウェブを分析的・構成論的なアプローチで捉え,その生態系や進化の仕組みをみる研究について紹介する.

片岡 裕雄 (産総研)「コンピュータビジョンによる画像/動画像認識」

【概要】コンピュータビジョン(CV)分野では2010年代に認識精度が飛躍的に向上し,新分野開拓や応用可能性に拡がりを見せている.本講演ではCV分野の最新動向や応用例を概観することで「現在できていること」を知る.また,講演者の研究フォーカスである画像や動画像認識,人物解析のみならず,加速する流れの中で如何に研究を展開するか,についてディスカッションを行う.

馬場 雪乃 (筑波大)「ヒューマンコンピュテーションとクラウドソーシング」

【概要】世の中には人工知能だけでは解決できない問題が未だたくさんあり,その解決には人工知能と人間の協調が有望である.また,人工知能の学習で用いる教師ラベルの作成等でも人間が必要となる.本講演では,人間を計算資源であるかのように扱うヒューマンコンピュテーションと,その実現基盤であるクラウドソーシングについて紹介する.

飯塚 里志 (筑波大 ) 「深層学習による動画像処理」

【概要】画像を対象とした研究分野において,深層学習はシーン認識や物体検出,画像処理など幅広いタスクに応用されています.本講演では,特に深層学習を応用した動画像処理・編集技術に焦点を当て,自身の研究成果を中心に具体的な研究事例を紹介します.

山口 修 (東芝)「人物認識技術とその応用事例」

【概要】サイバー空間とフィジカル空間が高度に融合した社会の実現に向けて,さまざまなパターン認識技術が利用されつつある.本講演では,講演者がこれまで取り組んできた,顔画像認識や人物認識というタスクにおいて,どのような研究開発を行い,どのような社会実装を実現しているかを概説する.

佐久間 淳 (筑波大)「安全・安心な人工知能を目指して」

【概要】近年の機械学習や深層学習技術の急激な発展につれて,人工知能が様々なサービスに取り込まれるようになって以来,人間のライフイベントや生命に関わる判断・意思決定を人工知能が担うことについての是非が活発になっています.講演では、工学的観点から人工知能に対する攻撃とその防御,人工知能によって引き起こされる差別の問題やその解決などについて議論します.